Pattern Insertion(パターンインサーション)解説
2026.02.10
Pattern Insertion(パターンインサーション)解説:
Portrait DisplaysのCalmanソフトウェアにあるPattern Insertion(パターンインサーション)設定は、主にOLEDディスプレイのキャリブレーション時に非常に重要な機能です。主な機能と目的Calmanでグレーやカラーパターンを連続で長時間測定していると、特にOLEDテレビでは以下の問題が発生しやすくなります:
Portrait DisplaysのCalmanソフトウェアにあるPattern Insertion(パターンインサーション)設定は、主にOLEDディスプレイのキャリブレーション時に非常に重要な機能です。主な機能と目的Calmanでグレーやカラーパターンを連続で長時間測定していると、特にOLEDテレビでは以下の問題が発生しやすくなります:
・自動調光(Auto Dimming / ABL / ASBL)が発動して画面が暗くなる
・パネル温度が上昇しすぎたり低下しすぎたりして、測定値が不安定になる
・焼け込み(Burn-in)防止のための保護回路が働いてしまう
これらを防ぐために、Pattern Insertionは一定間隔で意図的に別のテストパターンを強制的に挿入(割り込ませる) する機能です。これによってディスプレイの保護機構のタイマーをリセットしたり、パネル温度を安定させたりします。結果として、測定値の再現性・安定性が大幅に向上し、より正確なキャリブレーションが可能になります。
主な設定項目(CalmanのApplication Measurement Options内)通常は以下の3つのパラメータを設定します(OLEDの場合):
Frequency(頻度)
何秒ごとに(または何パターン測定ごとに)挿入パターンを入れるか
→ 例:SDRでは45秒ごと、HDRでは5秒ごとがよく使われるデフォルト値
Duration(持続時間)
挿入するパターンを何秒間表示するか
→ 通常5秒前後
Level(輝度レベル)
挿入パターンの輝度(たいてい中間輝度)
→ 多くの場合25%(中間グレー)が推奨・デフォルト
さらに最近のバージョンではPattern Stabilization(パターン安定化)という関連機能もあり、こちらはほぼ毎測定後に短時間(1秒程度)の安定化パターンを入れるものです。
使い分けの目安(2025-2026年現在の一般的な推奨)
使い分けの目安(2025-2026年現在の一般的な推奨)
OLED → 必ず有効にする(特にHDRは頻度を短く)
LCD / QLED / Mini-LED → 基本的に無効(チェックを外す)でOK(LCDは自動調光や温度変動の影響がOLEDほど深刻でないため)
Calmanのワークフロー画面で「Reset to Defaults」や「Set OLED Default」ボタンを押すと、ディスプレイの種類(OLED/LCD)とSDR/HDRに応じた推奨値が自動で入ります。これを使うのが最も安全です。
まとめ:パターンインサーション = 「OLEDが暗くなったり不安定になったりするのを防ぐための、定期的なパターン割り込み機能」です。
